【認知症の対応】母親と勘違いされる時

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

母さんなんでおれのこと「お母さん」って言うの?

どう見ても息子じゃん!

おばあちゃん亡くなってだいぶ経つのになんでだろう…

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「幻覚・妄想⑤ 母親と勘違いされる時」

 

認知症の症状が進行すると、ご家族やヘルパーを母親だと勘違いすることがあります。

 

母親と勘違いする原因

 

原因としては、

 

 

  • 記憶や思考の障害によって、「この人は自分の母親だ」、「この人は他人だ」と思い込んでしまう(「人物誤認」と言います)
  • 母性的な関わりを求めている

 

 

などが挙げられます。

 

「人物誤認」とは、

 

以前お話ししたアルツハイマー型認知症の症状のひとつに、「失見当識(しっけんとうしき)」と言う、自分におかれている場所、日時、人がわからない状態で親族など親しい人が誰かわからず、

「あなた誰?」

と言ってしまう状態ではなく、

「この人は自分の母親だ」

と完全に思い込んでしまう症状があります。

 

そのため「人物誤認」が起きてしまうのです。

 

アルツハイマー型認知症についてはコチラ
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他人に母性を求めてしまう

 

またはご本人が、すべてを委ねないと生きていけない乳幼児が母性を求めるようなお気持ちになってしまうことも挙げられます。

 

なんだか孤独で母性を求めてしまう。

 

そのため他人を母親と思い込んで話しかけてしまいます。

 

実際経験した話し

 

ちなみに私も以前ご利用者に、

「お母さん助けて」

と言われたことがありました。

 

男である私を見ても母親と思われるんだと、当時はとても驚いた記憶があります。

 

NGな対応

 

では実際、

認知症になったご家族から母親と勘違いされた時のやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「違います」と否定する
  • 「お母さんはもういないでしょ」、「私は娘(または息子など)ですよ」と説得する

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

原因でも挙げたようにさまざまな理由で母親と勘違いされますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。

 

そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。

 

相手を忘れた時の対応についてはコチラ
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説得も逆効果になる

 

また、「お母さんはもういないでしょ」、「私は娘(または息子など)ですよ」など現実を言って説得するのも良くないです。

 

なぜなら側から見たら異様に映っても、ご本人はそれで満足しているからです。

 

ご家族

でも誰彼かまわず「お母さん」なんて言ってたらまわりもびっくりしちゃうよねぇ…

どうしたらいいんだろう…

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります。

私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています。

これでご本人が傷付かない対応ができますよ!

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • 受け入れて傾聴する
  • 「何か困ったことあるの?」と様子を伺う
  • 話す機会を増やして安心感を持ってもらう

 

 

となります。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

まずは否定せず受け入れ、静かに傾聴することが大事です。

 

なぜならご本人は母性を求めているからです。

 

とまどうかもしれませんが、受け入れてあげてください。

 

悩みを聞いてみる

 

そのあとご本人が満足そうでしたら、何か困っていることがあるのか聞いてみるのも良いでしょう。

 

私たちも生まれてからは一度は誰かを頼ってしまうことがあったと思います。

 

その時の気持ちを思い出して聞いてあげてください。

 

どうしてもやめて欲しいご家族は

 

あとはご本人が安心できるよう、話しをする機会を増やすのも良いですね。

 

会話をする機会が減り、そこから孤独や不安になってしまうこともあります。

 

「話す環境が少なく人との関わりを増やしたい」

とご家族が強くお考えの場合は、地域の行きつけのお店やデイサービスなど、ご本人が話しがしやすい環境を考えてみても良いかもしれません。

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

まとめ

 

 

  • 認知症の症状が進行すると、「人物誤認」という障害により、ご家族や周りの方を「この人は自分の母親だ」と思い込んでしまうことがある
  • 「違います」と否定したり、「お母さんはもういないでしょ」、「私は娘(または息子など)ですよ」などと説得することは控える
  • 「何か困ったことあるの?」と受け入れ話しを聞く
  • 話す機会を増やして安心感を持ってもらう
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

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