父さん最近ビクビクしすぎじゃない?
そこには何もないわよ?
何があったの…
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認知症とは!?認知症についてわかりやすく解説
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事例「幻覚・妄想⑥ 何かにおびえている時」
認知症の症状が進行するとビクビクされて物音や陰など、何かにおびえていることがあります。
何かにおびえている原因
原因としては、
- 加齢や認知症の症状の進行にともない、自分を守ろうとする防衛的な意識が強くなる
- 過去の恐怖体験が重なる
- 「自分がいなくなってしまう」、「自分じゃなくなっていく」という不安を感じてしまう
などが挙げられます。
環境によって不安が増すこともある
これらは特に夜になると静かな環境や周りが暗い状況から強くなる傾向があり、妄想や幻覚が起こりやすくなっていきます。
私たちも暗くて静かな部屋に一人で、今が何時かもわからなかったらやはり不安になりますもんね。
以前、介護ケアを嫌がる時でお話ししたように、認知症の症状が進行すると「見当識障害」という、今何時で自分がどこで何をしているかわからなくなる状態になることがあります。
その状態から暗くて静かな環境になると過去にあった恐怖体験や、自分が自分でなくなっていく感覚に襲われ、少しの物音や陰が怖くなってしまいます。
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認知症の高齢者が介護ケアを嫌がる時の原因と対応策
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実際経験した話し
ちなみに私が働いている施設でも物音に過剰に反応される方がいらっしゃって、夜間職員がおむつを交換しようと居室に入ると、扉を開ける音に驚かれて大声を出されたことが何度かあります。
NGな対応
では実際、認知症になったご家族が何かにおびえている時のやってはいけないNGな対応ですが、
- 「何にもないから」と否定する
- 「しっかりしてよ」と発破をかける
というような対応をすることです。
なぜこの対応がいけないのか
原因でも挙げたようにさまざまな理由でおびえますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。
認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。
そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。
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発破をかけるのも良くない
また、「しっかりしてよ」と発破をかけるのも良くないです。
私たちもそうですが、人がおびえている時はどうしても助けや味方を求めてしまいます。そこで発破をかけられても私たちは奮起することができても、不安が増大した認知症の方にとってはさらに追い込んでしまう可能性が高いからです。
でもそんなにビクビクされてもこっちも話しかけづらくなるじゃない…
何か良い方法あんの?
OKな対応
主な対応方法ですが次の通りになります。
私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています。
これでご本人も傷付かず落ち着いていきますよ
では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、
- 「何か困ったことあるの?」と受け入れ話しを聞く
- 「私に任せてね」と言い、味方であることを伝える
となります。
なぜこの対応がふさわしいのか
まずは否定せず受け入れ、静かに傾聴することが大事です。
なぜなら、ご本人は先ほど申し上げたとおり助けや味方を求めているからです。
こちらから話す前にまずはご本人の主張を聞いてあげてください。
安心感を持ってもらうために味方であることを伝える
そのあとは自分が味方であることをお伝えし、安心感を持ってもらうことも大切です。
認知症の症状が進行すると、以前より孤独な気持ちが増してしまいます。
理由は、記憶がなくなっていく恐怖や、身体機能が低下してしまうからです。
ご本人が人と話す余裕があれば、何か困っていることがあるのか聞いてみて不安をなくしていくのも大事です。
認知症の対応も大事ですが
認知症は病気のひとつです。
毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。
大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。
ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。
認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、
ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね
また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。
まとめ
ココがポイント
- 加齢や認知症の症状の進行にともない自分を守ろうとする防衛的な意識が強くなり、物音や陰など、何かにおびえることがある
- 「何もないから」と否定したり、「しっかりしてよ」などと発破かけることは控える
- 「何か困ったことあるの?」と受け入れ話しを聞く
- 「私に任せてね」と言い、味方であることを伝える
- 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください
となります。
介護はやはりストレスがたまりますよね。
私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。
なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。
親の介護疲れた!
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