認知症で着替えを嫌がる時の原因と対応策

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

父さん着替えるよ〜

…ってちょっと!

何で嫌がるのよ!?

着替えるだけだから!!

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「拒否③ 着替えを嫌がる時」

 

認知症によって着替えを嫌がる時があります。

 

着替えを嫌がる原因

 

原因としては、

 

 

  • 加齢に伴い変化を嫌がる
    →同じ状態が安心する
  • 認知症の症状の進行によって着替えが理解できず、急にズボンを下ろされた。などと感じる
  • 自分で思い通りにできないことによる不安
  • 体調が悪い
    →かゆみや腰、肩などが痛い場所がある
  • 着替えの手伝いをする相手が異性なので恥ずかしい

 

 

などが挙げられます。

 

変化に抵抗がある

 

私たちは加齢とともに変化することに抵抗があります。

 

住む家や行きつけのスーパー、掃除の順番など今までそれで問題なかった場合は極力変えたくありません。

 

それが認知症になると身体機能の衰えも手伝って変化をもっと嫌がるようになり、しまいにはリビングからトイレに移動する。服を着替えるなどにも拒否反応が出てしまいます。

 

そのため着替えを嫌がることが多くなります。

 

認知症によって嫌がることもある

 

また、介護ケアを嫌がる時でお話ししたように、認知症の症状が進行すると「見当識障害」という、今何時で自分がどこで何をしているかわからなくなる状態になることがあります。

 

そこでご本人に着替えを促しても着替えが理解できないため、ご家族や介護職員が着替えるためにズボンを脱がしても、

「え?急にズボンを下ろされたぞ!?」

と感じてしまい、拒否してしまうことがあるんです。

 

介護ケアを嫌がる時の対応についてはコチラ
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実際経験した話し

 

ちなみに私が働いている施設でも、ご利用者に着替えを拒否されることが何度か見られます。

 

その都度、後述するOKな対応をしています。

 

NGな対応

 

では実際、

認知症になったご家族が着替えを嫌がった時のやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「わがまま言わないの」
  • 「汚いでしょ」

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

原因でも挙げたようにさまざまな理由で着替えを嫌がりますが、

 

良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。

 

そこで否定的な対応を取ると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。

 

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ご家族

汚いまでは言わないにしても、

何か良い対応ってないの??

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります。

私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています!

これをやると着替えてもらいやすくなりますよ!!

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • 時間を空けて再度お声掛けする
    →その場で何度も誘うのは逆効果になることが多い
  • 違う方がお声掛けする→同性の方や違う親族で対応する
  • 白衣を着てお声掛けしてみる
  • 「どこか痛いところがありませんか?」
    と、体調不良を疑う

 

 

となります。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

やはりしつこいと誰でも拒否反応が出てしまいますので、一旦時間を空けて再度お声掛けすると良いでしょう。

 

時間は個人差がありますが、私の今までの経験だと10分〜30分ぐらい空けてました。

 

違う方が対応するのも良い

 

また、同性や違う親族で再度お声掛けも良いです。

 

例えばお風呂やトイレなどで、女性が自分が着ている服を男性に脱がされるのはやはり嫌ですもんね。

 

おすすめは白衣

 

あとやはりおすすめなのは、以前おかわりを何度もする時でもお話ししましたが、白衣を着てお声掛けをすることです。

 

我々人間は権威がある人の言葉は信じやすいです。

 

ここで医者に言われると、

「そういうものなのかぁ」

と、納得してくださることがよくあります。

 

是非試してみてください。

 

おかわりを何度もする時の対応についてはコチラ
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念のため体調不良も疑ってみる

 

また、体調面を心配するのも大事です。

 

実はケガをしていたり、病気になったために着替えを拒否することもあるからです。

 

どこか痛いところがないか確認をしてみてください。

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。

 

まとめ

ココがポイント

  • 認知症によって、着替えを嫌がることがある
  • 「わがまま言わないの」など相手を否定するのは控える
  • 時間を空けたり、違う方がお声掛けして対応する
  • 白衣を着てお声掛けしてみる
    (ヘルパーや顔見知りでない方が望ましい)
  • 体調不良を疑う
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

 

ご家族

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