【認知症の対応】他人の物や商品を持ち帰る時

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

母さん何持ってるの〜?

…ってこれうちのじゃないよね!?

人の物なんで勝手に持ってきたの?

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「幻覚・妄想① 他人の物や商品を持ち帰る時」

 

認知症の症状が進行すると、他人の物や商品を持ち帰ることがあります。

 

他人の物や商品を持ち帰る原因

 

原因としては、

 

 

  • 記憶障害によって自分の物と他人の物の区別がつかない
  • 以前その店で同じ商品を買った記憶があるため、同じことをしている

 

 

などが挙げられます。

 

自分の物と他人の物の区別がつかない

 

認知症の症状が進行すると脳の萎縮によって記憶障害が起きます。

 

例えばそこで目の前にリンゴが置いてあるとこれが自分が買ったのか、他人が買ったのか記憶がないため、

「自分の物かもしれない。このまま放っておいたらもったいない」

と思ってしまい、持ち帰ってしまいます。

 

以前買ったので今回も買ったと思ってしまう

 

また例えばスーパーで目の前にリンゴがあると、

「これ誰のかなぁ?わからないけど前も買ったし、今回も買っただろう」

と勘違いしてレジを通さず持ち帰ってしまうこともあります。

 

ご本人に悪気はない

 

このようにどちらにも言えることは持ち帰る、または持ち帰ろうとするご本人に悪気は全くない。ということです。

 

どうして目の前にあるのかわからないけど、自分の物だという認識が強くあります。

 

実際経験した話し

 

ちなみに私が働いている施設でもご利用者がたまたま自分が持っている時計と施設にある時計が全く同じ物だったため、ご自身のカバンにしまい込むことがよくあります。

 

その都度後述するOKな対応をしています。

 

NGな対応

 

では実際、

認知症になったご家族が他人の物や商品を持ち帰る時のやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「あなたのじゃない」、「そんなことしたらだめ」と否定する
  • 強引に取り上げる

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

原因でも挙げたようにさまざまな理由で持ち帰ろうとされますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応や強引な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。

 

そこで否定的な対応や強引な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。

 

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ご家族

でもスーパーでこれやったら万引きになっちゃうよね?

どうしたらいいの?

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります。

私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています。

これでご本人が傷付かない対応ができますよ!

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • 家や介護施設であれば持ち帰った物をしまう場所を把握し、あとで回収して返す
  • スーパーや店では店員に事情を説明して後でお支払いする
  • かごに入れて持ち歩いてもらい、安心感を持ってもらう
  • 他に協力者がいる場合は携帯電話でお話しをして、他人の物や商品から気を逸らす

 

 

となります。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

まずはご本人が持ち帰らないことが1番ではありますが、ご家族が持ち帰らないよう終始目を光らせるのには限界があります。

 

なので持ち帰った物をどこにしまうかを把握しておくことが大切です。

 

なぜなら他人の物だとご本人が忘れる頃に回収し、大事になる前に返却することができるからです。

 

スーパーやコンビニに事情を説明する

 

また、持ち帰るのが行きつけのスーパーやコンビニなどのお店であれば、事前に店員にご説明して持ち帰ってしまった場合は後でお支払いをする対応もあります。

 

少子高齢化のご時世、商品を悪気なく持って帰ってしまう方が多くなってきたためか、意外とご理解いただけるお店が増えてきています。

 

持って帰ってしまうケースが増えてしまった場合は、一度ご相談してみる価値はあると思います。

 

カゴに入れて安心してもらう

 

あとはご本人が、

「これは自分の物」

と思い込んでいる物を取り上げるのは逆効果なので、一旦カゴに入れてそのまま持ってもらって違う物に興味を持ってもらったら返却するか、お店だとお支払いするのも良いです。

 

電話で気を逸らす

 

もし他にご家族や親戚、ケアマネジャーなど協力者がいる場合は携帯電話でお話しをしてもらい、他人の物や商品から気を逸らす方法もおすすめです。

 

私が働いている施設でたまにご利用者とスーパーなどに買い物に行くことがありますが、他人の物を自分の物にしたがる傾向がある方には他の職員から私に電話してもらい、そのままご利用者とお話ししてもらうことがあります。

 

是非試してみてください。

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

まとめ

 

 

  • 認知症によって、他人の物や商品を持ち帰ることがある
  • 「あなたのじゃない」など相手を否定したり強引に取り上げたりするのは控える
  • 家や介護施設であれば持ち帰った物をしまう場所を把握し、あとで回収して返す
  • スーパーや店では店員に事情を説明して後でお支払いする
  • かごに入れて持ち歩いてもらい、安心感を持ってもらう
  • 他に協力者がいる場合は携帯電話でお話しをして、他人の物や商品から気を逸らす
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

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