母さんたまには外に出ようよ〜。
…えー!出ないのー?
最近家から全然出ないね…。
なんでだろう…
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認知症とは!?認知症についてわかりやすく解説
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事例「意欲① 部屋に引きこもる時」
認知症の症状が進行すると、部屋に引きこもることがあります。
部屋に引きこもる原因
では、部屋に引きこもる原因ですが、
- 身体機能の低下により動くのが億劫になった
- 関心が薄れた
- ショックな出来事による不安
- 身体の不調
などが挙げられます。
動くのが億劫
加齢に伴う身体機能の低下により、動くのが億劫になることがあります。
例えば私たちも少し走れば電車に悠々と間に合う時、10代、20代だと普通に走っていたことでも30代以上になると、
「間に合わなくても次の電車で良いか」
と走るのをやめることがありませんか?
それと同じように身体機能が低下した高齢者も外に出たくても、
「次の用事の時に出れば良いか」
と動くのをやめることがあります。
ちなみに同じ入浴でも加齢によって身体機能が低下すると、個人差によりますが成人が100m走るぐらい疲れてしまうと言われています。
それじゃあ、動くのに躊躇してしまいそうですね。
感情の平板化(へいばんか)
また、喜怒哀楽の感情の変化が少なくなり、他人の感情に共感しなくなるという、「感情の平板化(へいばんか)」になられて引きこもるケースもあります。
- 好きなスイーツを食べても、喜ばなくなった
- 今まではちょっとでも気に食わないことがあったら怒っていたが、怒らなくなった
- 親族や知り合いの訃報にも「へぇ、そうなんだ」と関心を持たなくなった
- 好きな場所に連れて行っても楽しそうにせず、ぼーっとしてるだけになった
など何があっても感情に変化が少なくなってきてしまうことがあります。
そこから何に対しても興味や関心がなくなってそのまま部屋に引きこもることもあるんです。
「老人性うつ」ということも
その他にも、配偶者や親族、身近な方がお亡くなりになって、そのショックから「老人性うつ」が発症して引きこもることもあります。
大切な方がいなくなってしまい、
「これからどうしたら良いんだろう」
との喪失感から引きこもる場合も多いです。
身体の不調
または身体のいずれかが痛かったり、動かしづらかったりといつもより状態が悪いと引きこもることもあります。
実際経験した話し
ちなみに私が働いている施設でもご利用者が部屋から外に出るのを嫌がって、引きこもられるケースがあります。
その度に後述するOKな対応をしています。
NGな対応
では実際、認知症になったご家族が部屋に引きこもる時にやってはいけないNGな対応ですが、
- 「出なさいよ」、「面倒かけないでよ」と否定的な対応をする
- 無理矢理外に連れ出す
というような対応をすることです。
なぜこの対応がいけないのか
原因でも挙げたようにさまざまな理由で部屋に引きこもろうとしてしまいますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。
認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。
そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があるんです。
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力ずくもNG
また、「動かないと心配だから」、「外に出て欲しいから」という理由で、力ずくで無理矢理外に連れ出そうするのもNGです。
ケガで身体が不調な場合、悪化することがあるからです。
でも、家から出なくなってそのまま寝たきりになってもなぁ…
なんか良い方法ないかなぁ…
OKな対応
主な対応方法ですが次の通りになります。
無理強いせず少しずつ出ていただけるよう、
対応しましょうね
では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、
- 身体チェックをしてケガしている箇所がないか探す
- やりがいを探す
- ご本人が好きな音楽をかけたりテレビ番組を流す
となります。
なぜこの対応がふさわしいのか
まずは引きこもる原因が精神的なものか身体的なものかを把握する必要があります。
なので身体チェックをして腫れや変色しているところがないかを確認してください。
不調箇所が身体的なものであれば病院で治すと引きこもりも減る可能性があります。
やりがいを探す
また、引きこもる原因が精神的なケースだと判断したら、新たにやりがいを見つけて外に出たくなるような対応をすると良いです。
例えばご本人が麻雀が好きだった場合などは、麻雀ができる高齢者のサロンやデイサービスなどを利用して楽しまれると、引きこもりがなくなる可能性があります。
「あそこに行けば麻雀ができる」
なんて思っていただけることもありますので、是非参考にしてください。
好きな音楽やテレビ番組を
他にもご本人が好きな音楽やテレビ番組などを流すのも良いでしょう。
ご本人が好きなものを見たり、聞こえたりと五感で伝えるとそちらに興味を持ち、部屋から出てきてくれることがあります。
認知症の対応も大事ですが
認知症は病気のひとつです。
毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。
大事なのはご本人のストレスや負担を最小限にすることです。
ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。
認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、
ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね
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まとめ
ココがポイント
- 認知症の症状の進行にともない部屋に引きこもることがある
- 否定的な対応や無理矢理外に連れ出すことは控える
- 身体チェックをしてケガしている箇所がないか探す
- やりがいを探す
- ご本人の好きな音楽やテレビ番組を流す
- 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください
となります。
介護はやはりストレスがたまりますよね。
私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。
なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。
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