母さんまたトイレ行っちゃった…
ずっとトイレとリビングを行ったり来たりしてるけど大丈夫?
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認知症とは!?認知症についてわかりやすく解説
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事例「物忘れ⑤ 同じことを何度もする時」
さっきトイレに行ったばかりなのにまたトイレに。
何度言ってもこれから洗濯する衣類をたたんでタンスに片付けようとする。
認知症の症状が進行するとさっきトイレに行ったのに、リビングなどで一旦座るとまたトイレへ行こうとされ、
「さっき行ったばかりだよね?」
と思うぐらい頻繁にトイレに行ってしまったり、
「ここのカゴにある洗濯物はこれから洗うんだから、触らないでね」
と言ってるにも関わらずその記憶がなくなり、今までの生活でカゴにある衣類=洗濯が終わったもの。
と認識している方はたたんで片付けてしまわれる。
などあります。
同じことを何度もしてしまう原因
こちらの症状は以前解説した「アルツハイマー型認知症」の方に多く見られます。
この病気は脳にアミロイドβやタウタンパクというタンパク質が蓄積して神経細胞が死んでしまい、脳が海馬から全体にかけて少しずつ萎縮していく症状があるとお話ししました。
その影響によって、その方が行った記憶やその周辺の記憶がなくなってしまい、何度も同じ行為を繰り返してしまいます。
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実際経験した話し
ちなみに私が以前働いた施設では足腰が悪い方なのですが、リビングからトイレへ1時間に3〜4回ふらふらになりながら行かれている方がいらっしゃいました。
細身の方なので転倒すると即骨折してしまいそうだったので、ヒヤヒヤしながら後ろからついて行った記憶があります。
NGな対応
では実際、
認知症になったご家族から何度も同じことをする場合のやってはいけないNGな対応ですが、
- 「また始まった」
- 「同じことを何度もしないで」
というように同じことをする方に対して突き放す対応をすることです。
なぜこの対応がいけないのか
認知症は脳が萎縮し、言ったことややったことを忘れてしまう症状があります。
良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。
認知症になると脳が海馬から少しずつ全体にかけて萎縮してしまうため、覚えたことや覚えていたことを忘れてしまいます。
そこで否定的な対応を取ると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。
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普通に言っちゃいそうだから気をつけないといけないね…
でも、だったらなんて言えばいいの?
OKな対応
主な対応方法ですが次の通りになります!
私が働いている介護施設でも、同じ対応をしていますよ
では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、
- 「そろそろ休みましょう」
- 「今度は○○をしませんか?」
と、相手を気遣い、違うルーティンを提案すると良いと言われています。
なぜこの対応がふさわしいのか
認知症の方は不安な気持ちが募り確かめたくて同じ行為をする方もいらっしゃいます。その都度冷静に粘り強く対応するのが良いでしょう。
ちなみに私が認知症の方に違うルーティンをご提案したのは、徘徊が多い方にはコロコロのクイックルワイパーを渡して歩かれると部屋や廊下がきれいになる。
(ただし気性が荒い方はそれを武器にすることがあるため注意です)
手を動かしたい方にはタオルや衣類の洗濯たたみをしていただきお礼を申し上げる。
など、ルーティンを通じてみんなに感謝され、必要とされているように感じていただけるよう配慮しています。
とりあえずクイックルワイパーや洗濯たたみね。
大変だけどやるかぁ…
認知症の対応も大事ですが
認知症は病気のひとつです。
例えここで安心、納得されても認知症の方はそれでも忘れてしまったり不安になってしまうので、こちらにとっては毎回同じ対応をすることになります。
毎回同じ説明や同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。
大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。
ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。
認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、
ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね
また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。
まとめ
ココがポイント
- 認知症を発症すると同じことを何度もすることがある
- 同じことをされても、「同じこと何度もしないで」など突き放すような対応は控える
- 「今度は○○をしませんか?」と、違うルーティンを提案する
- 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください
となります。
介護はやはりストレスがたまりますよね。
私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。
なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。
親の介護疲れた!
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