【認知症の対応】暴力を振るう時

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

父さんお風呂入るから服脱がすよー

…って何?!

なんでいきなり殴りかかるのよ!

昔は穏やかだったのに信じられない…

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「攻撃② 暴力を振るう時」

 

認知症の症状が進行すると攻撃的になり、暴力を振るうことがあります。

 

暴力を振るう原因

 

原因としては、

 

 

  • 身の危険を感じている
  • 感情がコントロールできない
  • 自尊心が傷つけられた
  • 不安や恐怖から逃げ出したい

 

 

などが挙げられます。

 

状況がわからず、身の危険を感じてしまう

 

以前お話ししたアルツハイマー型認知症の症状のひとつに、「失見当識(しっけんとうしき)」と言う、自分におかれている場所、日時、人がわからない状態に陥ることがあります。

 

ここはどこで自分は今どうなっているか。

 

それが理解できずに冒頭のようにお風呂と言われて服を脱がされると、

「なんでこいつは服を脱がしてくるんだ?このままではまずい!なんとかしないと!」

と誤った認識をしてしまい、結果自分の身を守るために暴言を振るってしまいます。

 

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感情のコントロールが難しくなる

 

また、暴言を吐く時と同じように脳の萎縮や障害によって不安を感じて混乱したり、感情のコントロールができなくなってきます。

 

ネガティブな気持ちの状態で他人に笑顔で話しかけられても、

「ひょっとして笑われてる?」

と勘違いして自尊心を傷つけてしまうこともあります。

 

【認知症の対応】暴言を吐く時についてはコチラ
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穏やかで優しかった方でも

 

認知症になる前はとても穏やかで優しかった方でも症状の進行により、暴力を振るう方が結構いらっしゃいます。

「前までこんなにやさしかったのに…」

と驚かれるご家族も多いのではないでしょうか。

 

実際経験した話し

 

ちなみに私が働いている施設でもご利用者のおむつを交換しようとしてズボンを脱がす際に、

「着替えるので、ズボン脱がしますよ」

とお声掛けしても、

「なんで服脱がすんだよ!」

と急に怒り、暴力を振るうことがあります。

 

その都度後述するOKな対応をしています。

 

NGな対応

 

では実際、認知症になったご家族が暴力を振るう時にやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「何すんだよ!」と怒って殴り返す
  • 「あなたおかしいよ!」と傷つける

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

原因でも挙げたようにさまざまな理由で暴力を振るってしまいますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。

 

攻撃的な行動をされたからとて、そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があるんです。

 

ご家族

いやいや!

さすがに暴力はきついよ?

何か良い方法あんの?

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります。

私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています。

とにかくここから被害が大きくならないようにしましょう

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • ハサミや包丁など武器になりそうなものを隠す
  • 違う部屋などに移動し、距離を置く
  • 「何か気に障った?」と怒鳴らせた原因を確認し、味方だと思ってもらう
  • 相手が怒りそうなことをする際は、事前に好きな音楽をかけたりテレビ番組を流す
  • 精神安定剤の服用を検討する

 

 

となります。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

まずはそこから暴力や事件に発展しないようハサミや包丁など、武器になりそうなものは隠しておくことが大事です。

 

原因でも申し上げたとおり感情がコントロールできず、そこらにあるものを投げたり振り回したりする可能性があるからです。

 

距離を置くことも大切

 

また、違う部屋などに移動して距離を置き、お互いの心を落ち着かせることも大切です。

 

感情的になってしまうとその場での収拾がつかなくなることがあるからです。

 

あとはご本人は混乱から怒って暴力を振るうことが多いです。

 

理不尽ではあるが

 

理不尽ではありますが、「何か気に障った?」と、なぜ暴力を振るったかを聞き出し、自分はあなたの味方であることをアピールするのも良いです。

 

味方だと思ってもらえるとそこで落ち着くこともあります。

 

好きな音楽やテレビ番組を

 

お風呂やおむつ交換、移動してもらう時など、これをすると暴力を振るいそうなことをこちらがしようとする時は、ご本人が好きな音楽やテレビ番組などを流して事前にご機嫌を取っておくのも手です。

 

タイミングを見て精神安定剤の服用もアリ

 

あとどうしても暴言が止まらない時は、精神安定剤の服用を考えることもアリだと私は思います。

 

服用のタイミングは詳細を解説した記事がありますので気になる方は読んでください。

 

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認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのはご本人のストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、攻撃的な方の介護に関してはご家族のストレスがものすごくたまります。

 

そこでやはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

まとめ

 

 

  • 認知症の症状の進行にともない暴力を振るうことがある
  • 殴り返したり、「あんたおかしいよ!」などと傷つけることは控える
  • ハサミや包丁など武器になりそうなものは隠す
  • ご本人が怒りそう方をする時は事前に好きな音楽やテレビ番組を流す
  • 精神安定剤の服用を検討する
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

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