母さん最近ずっと同じ服じゃない?
今日は人が来るから着替えてよ〜。
昔はオシャレだったのに、最近なんで気にしなくなったんだろう…
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認知症とは!?認知症についてわかりやすく解説
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事例「意欲③ 身だしなみを気にしない時」
認知症の症状が進行すると、身だしなみを気にしなくなる時があります。
身だしなみを気にしなくなる原因
では、身だしなみを気にしなくなる原因ですが、
- 脳の神経細胞の減少により、意欲が低下する
- 「アパシー」になる
などが挙げられます。
なぜ意欲が低下するのか
まずは加齢や認知症の症状の進行に伴い、脳の神経細胞が減少していきます。
脳の神経細胞が減少するとどうなるのか
脳の神経細胞が減少すると、以前は簡単にできていたことが多くのエネルギーを使わないとできなくなっていきます。
そうなると心身共に疲れてしまって段々と面倒になっていき、やらなくなっていきます。
- オシャレに気を配る
→面倒になり、お風呂にも入らなくなる - 人との交流
→面倒になり、部屋に引きこもってしまう - 自分の趣味
→面倒になり、やらなくなる
などが挙げられます。
このように少しずつ意欲が低下して以前はオシャレをしていても、それに段々と疲れてしまい身だしなみを気にしなくなってしまいます。
「アパシー」になる
「アパシー」とは、以前無表情で反応がない時お話しした、周りで起きていることに対して全く無関心、無反応になる症状になり、オシャレや身だしなみに対しても全く興味や反応を示さない状態になることがあります。
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実際経験した話し
ちなみに私が働いている施設でもご利用者が身だしなみを気にしない方がたまにいらっしゃいます。
いつも同じ服、同じ肌着で変化に拒否反応を示されます。
その度に後述するOKな対応をしています。
NGな対応
では実際、認知症になったご家族が身だしなみを気にしない時にやってはいけないNGな対応ですが、
- 「また同じ服じゃない」、「ちゃんと着替えてよね」と否定的な対応をする
- 無理矢理着替えさせようとする
というような対応をすることです。
なぜこの対応がいけないのか
原因でも挙げたようにさまざまな理由で身だしなみを気にしなくなりますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。
認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っています。
そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまって、認知症が進行してしまう可能性があります。
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無理矢理もNG
また、「着替えないから」、「清潔でいて欲しいから」という理由で無理矢理着替えさせる行為もNGです。
無理矢理着替えさせても、
「いきなり服を脱がされた」
「なにか嫌なことをされた」
という感情しか残らず、嫌な目にあったというストレスから認知症の症状が進行する可能性があるからです。
でも、なんとか着替えて欲しいんだよなぁ…
どうしたら良いんだろう?
OKな対応
主な対応方法ですが次の通りになります。
生活にメリハリをつけられるよう、お手伝いをしてみてください!
では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、
- 病院に受診して治療を受ける
- 規則正しい生活環境を整える
- 外出して着替える環境を作る
- やりがいを探す
となります。
なぜこの対応がふさわしいのか
まずは「アパシー」の可能性もあるので、病院の精神科や心療内科へ受診し、適切な治療を受けることが大切です。
現在、「アパシー」が完治する薬は開発されていませんが、医師と相談して決めた治療をすると改善したり、認知症の進行が遅くなることがあります。
規則正しい生活環境を整える
脳の神経細胞の減少によって意欲が低下すると、
- ご飯を食べる
- 歯を磨く
- 服に着替える
- 爪を切る
- お風呂に入る
- パジャマに着替える
など、生きていく上で最低限やらなくてはいけないことをやろうとする意欲がなくなっていくため、これらのことを自分からやらなくなっていきます。
ご本人がこれからも健康に元気に生活できるよう、生活環境を整えるためのお手伝いをしてあげてください。
外出して着替える環境を作る
他には規則正しい生活をしつつ、たまには一緒に外出をしてオシャレをするために着替える環境を作ることも良いです。
近所の公園やスーパーでも全然構いませんので、ご本人が疲れすぎない程度に外の空気に触れて気持ちをリフレッシュさせてあげてください。
やりがいを探す
また、可能であれば新たにやりがいを見つけるのも良いですね。
認知症の症状の進行によってはコミニュケーションが難しいかもしれませんが、散歩や掃除など一緒にやってみてご本人が無理せず楽しめるようお手伝いしてみてください。
認知症の対応も大事ですが
認知症は病気のひとつです。
毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。
大事なのはご本人のストレスや負担を最小限にすることです。
ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。
認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、
ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね
また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。
まとめ
ココがポイント
- 認知症の症状の進行にともない身だしなみを気にしなくなることがある
- 否定的な対応や無理矢理着替えさせることは控える
- 病院に受診し、適切な治療を受ける
- 規則正しい生活環境を整える
- 外出して着替える環境を作る
- やりがいを探す
- 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください
となります。
介護はやはりストレスがたまりますよね。
私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。
なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。
親の介護疲れた!
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