認知症の高齢者がおむつを外してしまう時の原因と対応策

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

ん?

父さんおむつしてるのにズボンがおしっこで汚れてない?

なんでかしら…

あ!

…おむつ外してるじゃない!!

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「排泄⑤ おむつを外してしまう時」

 

認知症の症状が進行するとおむつを外してしまうことがあります。

 

トイレに行っても排泄しない原因

 

原因としては、

 

 

  • おむつ内に失禁したことによる不快感
  • 失禁はしているが、おむつをしたくないという自尊心がある

 

 

などが挙げられます。

 

気持ちが悪いと外してしまう

 

私は以前、おむつメーカーの方に勧められて試供品を数時間したことがあるのですが、蒸れて不快感がめちゃくちゃありました。

 

時を経て最近のおむつはそこからかなり進化していて、少々失禁しても蒸れにくいようにはなっているのですが、やはり多少蒸れていることによる不快感はあるようです。

 

そのため、おむつを変えないで失禁が重なると、不快感によってご本人がおむつを取り外してしまうことがあります。

 

自尊心によって外すことも

 

あと人間やはり下のお世話になると、自尊心がかなり傷ついてしまいます。

 

失禁が増えてご家族が困ってしまい、おむつを履いても認知症による記憶障害で失禁したことを忘れてしまい、

「自分は失禁しないから、おむつなんかしなくても大丈夫!」

と考えて外してしまうこともあります。

 

実際経験した話し

 

ちなみに私が働いている施設でも、ご利用者がおむつを外してしまい、その後廊下でおしっこを漏らされて大掃除をしたことが何度かあります。

「おむつしてたのに〜」

と対応しきれず悔しくなることもありました。

 

NGな対応

 

では実際、

認知症になったご家族がおむつを外した時のやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「なんで外すの?!」
  • 「外してもまた失禁するでしょ」

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、相手に否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。

 

そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。

 

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ご家族

でもちゃんとおむつ履いてもらったのに、

外されてまたおしっこ漏らされたら、

掃除と着替えをするのがすごく大変なのよねぇ…

どうしたらいいの?

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります!

私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています!

これをやるとおむつを外す確率が下がるので、ぜひ試してください!

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

    • 排泄の時間帯を把握する→朝何時に排泄しているか。食後何時間で排泄しているか。など
    • こまめにおむつを交換する
    • 「トイレに行きますか?」とトイレへ誘導する

 

 

というような対応をしてみてください。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

やはり大事なのはトイレ以外で放尿する時の対応と同じように、ご本人の排泄の時間帯を把握することです。

 

排泄の時間帯を把握していると、その時間に合わせてトイレに誘導することができるからです。

 

トイレ以外で放尿する時の対応についてはコチラ
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こまめなおむつ交換が必要な時も

 

また、排泄と排泄の感覚が短い方は少量でもすぐに失禁してしまいます。

 

すでにおむつ内で失禁されている場合は不快感でおむつを外す場合もありますので、感覚が短い方は大変ですがこまめなおむつ交換をしてあげてください。

 

トイレにお連れするのはできるだけ継続する

 

おむつをしているからと言っても、できるかぎりトイレで排泄するようにお連れしてみてください。

 

そうするとおむつ代もかかりませんし、ご本人の自尊心を傷つかないからです。

 

ご家族に余裕がある時でもかまいませんので、無理しないでくださいね。

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。

 

まとめ

 

 

  • 認知症の症状が進行すると、不快感や自尊心からおむつをしても外してしまうことがある
  • 「外してもまた失禁するでしょ」など相手を否定するのは控える
  • 事前に排泄する時間帯を把握し、その時間に合わせてトイレ誘導をする
  • 不快感を軽減するためにこまめにおむつを交換する
  • 「トイレに行きますか?」とトイレへ誘導する
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

ご家族

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