父さんそこトイレじゃないわよ!
あぁ、またトイレじゃない所でおしっこしちゃったー!
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事例「排泄① トイレ以外で放尿する時」
認知症の症状が進行すると、排泄をトイレでせずいろんな場所でしてしまうこと(「不潔行為」とも言います)があります。
トイレ以外で放尿する原因
原因としては、
- トイレの場所がわからない。または忘れてしまった
- がまんできない
- 狭い、暗いなどの理由でトイレに行きたくない
- (トイレでなくても)そこがトイレと思い込んでいる
などが挙げられます。
私たちは成長とともに羞恥心が芽生え、人前で排泄をすることに強い抵抗感がありますが、認知症によって記憶力や判断力が衰えると、
「トイレじゃないと排泄できない」
という概念が少しずつ薄れていきます。
なので認知症の症状が進行した方が、
「おしっこしたい」
と思ってしまうと場所がわからなかったり、部屋が暗かったり狭かったりすると、がまんができないため、
「ここで良いかな」
と思い、結果放尿や放便に至ります。
実際経験した話し
ちなみに私が働いている施設でもご利用者が居室の洗面所で放尿をされていました。
理由を伺うとトイレに行きたくなったが、場所がわからず洗面所なら水で流せる。と判断してされたようでした。
NGな対応
では実際、
認知症になったご家族がトイレ意外で放尿をした時のやってはいけないNGな対応ですが、
- 「ここトイレじゃないよ」と否定する
- 「汚いなぁ」と嫌がる
というような対応をすることです。
なぜこの対応がいけないのか
良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。
認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っていたりします。
そこで否定的な対応を取ると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があります。
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いや、わかるけどさすがにお家のトイレじゃないところでおしっこされたら誰でも嫌じゃない?
普通に汚くなるし、どうしたらいいの?
OKな対応
主な対応方法ですが次の通りになります!
私が働いている介護施設でも、同じ対応をしています!
これをやると家が汚くなりにくくなるので参考にしてくださいね
では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、
- 排泄の時間帯を把握する
→朝何時に排泄しているか。食後何時間で排泄しているか。など - トイレの環境を整える
→トイレが暗ければ明るく。寒ければ暖かくする。など - トイレへの排泄の声掛け
→トイレへ誘導し、「おしっこしなくても大丈夫?」と伺う
という内容になります。
なぜこの対応がふさわしいのか
まずは排泄の時間帯を把握することが大事です。
例えば朝起きてすぐに排泄をした後、次は何時間ぐらい空くか。
などをだいたいでかまいませんので把握してみてください。
なぜなら一旦そこで排泄してしまうと、そこから排泄を止めさせて無理矢理トイレに連れて行くのはかなり困難だからです。
ですから事前に排泄の時間帯を把握し、そろそろするかも?というタイミングでトイレにお連れし、そこでの排泄を促すと放尿や放便が減ります。
トイレを明るく、暖かく
またトイレの環境が暗かったり寒かったりすると、冬場など特に寒い日は絶対に寄ろうとしなくなります。
なのでトイレの周りに明かりを置いてみたり、エアコンやストーブなどで暖かくするのも良いでしょう。
排泄の時間帯は一定であることが多い
排泄の時間帯は個人差もありますが、2時間おきなら2時間おき、3時間おきなら3時間おきにトイレへ誘導し、排泄を促すと成功しやすいです。
お茶やコーヒーなど水分を摂取する時間が一定だとより排泄の時間帯も一定になりやすいですよ。
認知症の対応も大事ですが
認知症は病気のひとつです。
毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。
大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。
ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。
認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、
ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね
また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。
まとめ
ココがポイント
- 認知症の症状が進むとトイレ以外で放尿することがある
- 「ここはトイレじゃないよ」など否定的な対応はしない
- 事前に排泄する時間帯を把握し、その時間に合わせてトイレ誘導をする
- トイレを明るくする、暖かくするなど、環境を整える
- 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください
となります。
介護はやはりストレスがたまりますよね。
私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。
なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。
親の介護疲れた!
もう限界!
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