【認知症の対応】昼と夜を間違える時

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

母さんこんな時間になんで起きて掃除してるの?

昼間はずっと寝てたから心配してたけど、

昼と夜の区別ついてないんじゃないの?

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「睡眠① 昼と夜を間違える時」

 

認知症の症状が進行すると、昼と夜を間違えることがあります。(「昼夜逆転」と言います)

 

昼と夜を間違える原因

 

では、昼と夜を間違える原因ですが、

 

 

  • せん妄の症状になる
  • 体内時計が機能しにくくなっている
  • 昼間の活動が少ない

 

 

などが挙げられます。

 

せん妄の症状になる

 

以前お話しした【認知症の対応】ないものが見えたり聞こえたりする時の原因のひとつに、「せん妄」と言う幻覚や妄想によって幽霊や虫の音など、その場にないものが見えたり聞こえたりする状態に陥ることがあります。

 

例えば夜中に急にせん妄の症状が出るとその不安から、

「なんで変なのが見えるんだ?大丈夫なのか?」

と次第に興奮状態になっていき、自分の身を守るために昼夜関係なく大声を出したり攻撃的になってしまうことがあります。

 

せん妄についてはコチラ
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体内時計が機能しにくくなっている

 

私たちの身体には、「体内時計」という睡眠と覚醒のリズムを作る機能があります。

 

それは脳や体内のホルモン、自律神経などで成り立っているのですが、認知症の症状が進行することによって脳の機能が低下して「体内時計」の機能も失われていきます。

 

そのため朝だから起きる。夜だから寝る。

 

という今まで無意識に働いていたリズムが取りづらくなって昼夜逆転してしまうことがあります。

 

昼間の活動が少ない

 

加齢や認知症の症状の進行に伴って身体を動かすことが億劫になり、少しずつ活動量が減っていきます。

 

そこで日中だらだら過ごしたり昼寝が長いと、疲れなくなってしまい、夜に寝ようとしても眠れなくなることがあります。

 

実際経験した話し

 

ちなみに私が働いている施設でも昼夜逆転している方がいらっしゃいます。

 

その度に後述するOKな対応をしています。

 

NGな対応

 

では実際、認知症になったご家族が昼と夜を間違える時にやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「夜だから寝てよ」、「静かにしてよ」と否定的な対応をする
  • 無理矢理起こしたり、寝かせたりする

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

原因でも挙げたようにさまざまな理由で昼夜逆転しますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っています。

 

そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまって、認知症が進行してしまう可能性があります。

 

相手を忘れた時の対応についてはコチラ
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無理矢理も良くない

 

かと言って「昼だから」、「夜だから」と言う理由で無理矢理起こしたり寝かせたりするのもご本人にとってはストレスになってしまい、認知症の症状も進行しやすくなります。

 

ご家族

でもこっちだって夜は寝たいしねぇ…

どうしたらいいの?

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります。

なるべく規則正しい生活を心がけてくださいね

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • 起床後から日の光を浴びる習慣を作る
  • 昼間の活動量を増やす
  • 寝室の環境を整える
  • 夜起きたら一瞬に歩いて疲れてもらう
  • 医師に相談して睡眠薬を検討する

 

 

となります。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

まずは昼夜逆転しにくくするように規則正しい生活をしてもらう環境作りが必要になります。

 

日の光を浴びてもらう

 

まずは午前中に起きた際に日の光を浴びてもらうのが良いです。

 

体内時計は私たちでも少しずつ狂っていきます。

 

そのため一緒に日の光を浴びることによって体内時計が整っていきます。

 

昼間の活動量を増やす

 

また、日中ソファから動かなかったり、昼寝の時間が長い方には昼間の活動量を増やすのが良いです。

 

散歩や乗り物に乗るだけでも構いませんので、無理しない程度に外出して活動量を増やすと、疲れて夜寝ることがあります。

 

寝たきりの場合

 

ご本人が寝たきりの場合もご本人が無理しない程度に車イスなどで出かけてみるのも良いです。

 

ご家族が無理しない程度にしてあげください。

 

寝室の環境を整える

 

夜はカーテンを閉めて時計は音がない物を使用するなどし、朝はカーテンを開けて日の光が入るようにするなど、寝室の環境を整えることも大事です。

 

フクシ

私が働いていた介護施設で以前、

夜寝ない方がいらっしゃったのですが、

時計の秒針の音が鳴らない物に買い替えたら

寝るようになったケースがありましたよ

 

夜起きたら一瞬に歩く

 

夜起きて活動的になられた場合は無理に寝かせようとせず、一緒に歩くなどして適度に動いてもらい疲れて寝てもらうのも手です。

 

医師に相談して睡眠薬を検討する

 

上記を全て試してそれでも昼夜逆転が直らず、ご家族もお疲れの場合は医師に相談して睡眠薬の処方を検討してください。

 

睡眠薬のデメリット

 

睡眠薬を服用するメリットはもちろん夜寝てもらえることですが、デメリットととしては効き過ぎたり合わなくて余計に活動的になることもありますので、医師に日々の状況を説明して処方してもらってくださいね。

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのはご本人のストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

まとめ

 

 

  • 認知症の症状の進行にともない昼と夜を間違えることがある
  • 否定的な対応や無理矢理起こしたり寝かせたりすることは控える
  • 起床後から日の光を浴びる習慣を作る
  • 昼間の活動量を増やす
  • 寝室の環境を整える
  • 夜起きたら一瞬に歩いて疲れてもらう
  • 医師に相談して睡眠薬を検討する
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

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