要介護3とは！？状態や認定基準と利用できるサービス・費用

 

 

 

 

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要介護3とは

 

 

要介護3とは、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階ある「要介護認定」の中で3番目に重度な状態です。

 

要介護3の方は、日常生活の多くで介護が必要です。

 

老人ホームへの入居も検討しても良いかもしれません。

 

要介護3の基準

 

 

要介護認定をする時、要介護度を判定する基準として 「要介護認定等基準時間」 があります。

 

これは、認定調査を元にご本人の食事や入浴、歩行訓練など、「ご本人の介護をする時間」を換算して「要介護認定等基準時間」が算出されます。

 

要介護3に必要な要介護等認定基準時間は70分以上90分未満です。

 

何に支援が必要なのか

 

 

個人差もありますが要介護3の方の場合、

 

• 身体機能の低下によって、起き上がりや立ち上がりができない
• 身体機能の低下によって、家事や掃除ができない
• 身体機能の低下によって、トイレや入浴、食事に介護が必要
• 認知症によって、会話が成立しにくい
• 認知症によって、思考力や理解力が低下しているため、24時間介護が必要

 

などが見られます。

 

要介護3と要介護2、要介護4の違い

 

 

というように要介護3は要介護2と要介護4の間にありますが、違いはどのようになっているのでしょうか。

 

要介護2との違い

 

まず、要介護2との違いですが、要介護認定等基準時間が違います。

 

要介護2: 50分以上70分未満

要介護3: 70分以上90分未満

 

というようになっています。やはり要介護3の方が長い時間介護が必要な状態です。

 

 

身体機能の低下

 

こちらも個人差によりますが要介護2と要介護3では身体機能の低下が違います。

 

要介護2:食事や歩行、トイレ、入浴など日常生活ので見守りやお手伝いが必要な状態

要介護3:食事や歩行、トイレ、入浴、服の着替えなどにお手伝いが必要。

 

と言ったように要介護3だと自力で立ち上がったり、歩いたりが難しい方もいてお手伝いが必要な場合が多いです。

 

 

認知症の症状

 

認知症の症状については要介護2だと理解力が部分的に低下していますが、要介護3は進行して全体的な低下が見られます。

 

前述した「卵焼きとスクランブルエッグどっちが良い？」という問いに対して要介護2の方は理解されることが多いのですが、要介護3だと質問の意味がわかっていないことがあります。

 

要介護4との違い

 

では、要介護4との違いですが、要介護認定等基準時間が違います。

 

要介護3: 70分以上90分未満

要介護4: 90分以上110分未満

 

というようになっています。

 

当たり前ですが要介護4の方が長い時間介護が必要な状態です。

 

身体機能の低下が違う

 

また、こちらも個人差によりますが要介護3と要介護4では身体機能の低下が違います。

 

要介護3:食事や歩行、トイレ、入浴、服の着替えなど日常生活全てに一部お手伝いや介護が必要。

要介護4:食事や歩行、トイレ、入浴、服の着替えなど日常生活ほぼ全てに介護が必要。

 

と言ったように要介護4だと日常生活のほぼ全てに介護が必要な状態になります。

 

 

認知症の症状の進行具合

 

他にも認知症の症状が進行し、徘徊や妄想、不潔行為など問題行動が多く見られるのとがあります。

 

要介護3で利用できる介護サービス

 

 

要介護3は介護サービスが利用できます。

 

 

 

 

以上となります。

 

 

なぜ特養は「要介護3」からしか入れない？

 

 

 

要介護認定の基準として要介護3から24時間介護が必要な状態になります。

 

そのため特養は原則、要介護3から入所できます。

 

要介護1や2は特養に入所できない？

 

 

 

要介護1や2でも入所することは不可能ではありませんが、

 

• 認知症の進行が著しく、日常生活に大きな支障を来している
• 知的障害や精神障害によって、日常生活に大きな支障を来している
• ご本人のご家族からの虐待が見られる
• 単身世帯で親族からの介護が期待できない
• ご本人のご家族がご病気や高齢などで、介護が期待できない

 

などの要因が必要となります。

 

要介護3の区分支給限度額

 

 

ご本人に介護が必要と言えど、介護保険の給付には要介護度別で上限が決められています。

 

それを「区分支給限度額」と言いますが、その範囲だと自己負担は利用したサービス費の1〜3割負担になります。

 

そして、要介護3の区分支給限度額は、

 

270,480円（1単位10円の場合）

 

となります。

 

そのうち自己負担額は、

 

1割:27,048円

2割:54,096円

3割:81,144円

 

となります。

 

利用したサービス費が区分支給限度額を超えた場合は、超えたところから全額自己負担になるのでご注意ください。

 

 

1割〜3割の分け方

 

 

というように自己負担が1割から3割と結構幅広くありますが、こちらは「負担割合」と言います。

 

負担割合はご本人の所得によって分けられます。

 

※厚生労働省ホームページから引用

 

要はご本人の所得が多いと2割や3割負担になることだけ覚えておいてください。

 

 

要介護3で利用できる介護サービスの費用

 

 

では、実際介護3の方が介護サービスを利用する場合、どのような頻度でいくらぐらい費用がかかるのでしょうか。

 

 

【要介護3の介護サービス費用一覧表】

となります。

 

ひとり暮らしは可能なのか

 

 

 

認知症の症状がある方だと、

• 外出しても帰り道がわからない
• お店の食べ物が売り物かどうかの判断ができずその場で食べてしまったり、持って帰ってしまうことがある
• 薬の管理ができないから病気のコントロールができない

という方がいらっしゃったので、そのようなケースがずっと続くとご家族の負担的に正直難しいと思いました。

 

なので今後の介護の方向性については、ケアマネジャーと相談して決めていくと良いと思います。

 

施設入居は可能なのか

 

 

 

要介護3になりますと、特養やサービス付き高齢者住宅、有料老人ホーム、グループホームに入居することが可能です。

 

 

また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。

まとめ

となります。

 

また、ご家族の介護は大変です。

 

認知症や身体機能の低下によって、精神的にも肉体的にも疲弊します。

 

介護をする上でご本人のストレスや負担を最小限にすることも大事ですが、私は介護をするご家族のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

なので介護で疲れた方はあまりためこまず、ご家族や地域包括支援センター、ケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね。

 

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