父さんの要介護認定の結果が、
「要支援2」だって！
って言うか要支援2ってどんな状態なの？
ん？
そもそも「要介護認定」ってなんだっけ？
と疑問に思われる方はまずはコチラからご覧ください。
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要支援2とは
要支援2とは、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階ある「要介護認定」の中で要支援1の次に軽度な状態です。
要支援2の方は、食事やトイレなど日常生活は基本的にひとりで行うことできますが、掃除や家事は一部お手伝いが必要です。
要支援2の基準
要支援2ってどんな基準で決められてんの？
要介護認定をする時、要介護度を判定する基準として 「要介護認定等基準時間」 があります。
これは、認定調査を元にご本人の食事や入浴、歩行訓練など、「ご本人の介護をする時間」を換算して「要介護認定等基準時間」が算出されます。
要支援2に必要な要介護等認定基準時間は32分以上50分未満です。
何に支援が必要なのか
じゃあ、
どんな介護が必要なの？
個人差もありますが要支援2の方の場合、食事やトイレの介助はあまり必要とせず、家事や身支度などのお手伝いが主な支援内容であることが多いです。
他にも立ち上がりや起き上がりにふらつくことが多く、一部見守りやお手伝いが必要な方が多いですよ
要支援2と要支援1、要介護1の違い
要支援2って要支援1と要介護1の間でしょ？
何か違いとかあんの？
というように要支援2は要支援1と要介護1の間にありますが、違いはどのようになっているのでしょうか。
要支援1との違い
まず要支援1との違いですが、要介護認定等基準時間が違います。
要支援1: 25分以上32分未満
要支援2: 32分以上50分未満
というようになっています。
当たり前ですが要支援2の方が長い時間介護が必要な状態です。
身体機能の低下が違う
他にもこちらも個人差によりますが要支援1と要支援2では身体機能の低下が違います。
例えばイスから立って歩く場合ですと、
要支援1: 立ち上がりに一部見守りやお手伝いがいる。
要支援2: 立ち上がりと歩行に一部見守りやお手伝いがいる。
と言ったように要支援2だと歩行など足元がおぼつかず、お手伝いが必要な時があります。
日常生活の動作で見守りや、お手伝いが必要なケースが増えます
要介護1との違い
まず、要支援2と要介護1の要介護認定基準時間は同じ32分以上50分未満です。
では何で違ってくるかと言いますと、
- 認知症の有無
- 状態の安定性
以上の2点が違います。
認知症の有無
認知症の有無とは、主に思考力や理解力、判断力に支障があると、要介護1に分類されます。
要支援2の場合は、それらの支障があまりないです。
状態の安定性
こちらは疾病や外傷などで心身の状態が安定しているかどうかの違いがあります。
要支援2だとあまり影響がなく安定していますが、要介護1は不安定だと判断されます。
要支援2で利用できる介護（予防）サービス
要支援2ってどんなサービスが使えるの？
要支援2は介護予防サービスが利用できます。
介護予防サービスとは、文字通り介護を予防するサービスとなります。
要支援2の方が利用できるサービスは下記の通りです
| 種類 | サービス名 | 内容 |
| 訪問型 | 訪問介護（ホームヘルパー） | 介護士が自宅を訪問して身の回りのお手伝いをします |
| 訪問看護 | 看護師が自宅を訪問して医療的ケアをします | |
| 訪問リハビリ | 理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が自宅に訪問してリハビリをします | |
| 居宅療養管理指導 | 医師や看護師、薬剤師などが自宅訪問して療養の管理と指導をします | |
| 通所型 | 通所介護（デイサービス） | 通所施設に通って食事や入浴、レクリエーションをします |
| 通所リハビリ | リハビリ施設に通ってリハビリをします | |
| 多機能型 | 小規模多機能型居宅介護 | 定額で訪問介護や通い、泊まりを利用します |
| 宿泊型 | 短期入所生活介護（ショートステイ） | 宿泊施設で短期間生活します |
| 短期入所療養介護 | 病院や宿泊施設で短期間医療ケアを受けます | |
| 入居型 | 特定施設入居者生活介護 | 有料老人ホームなどで生活します |
| 認知症対応型共同生活介護（グループホーム） | 認知症の方が小規模の人数で生活します | |
| 福祉用具 | 福祉用具貸与 | 杖や車イスなどの福祉用具をレンタルします |
| 特定福祉用具販売 | 室内用トイレや簡易浴槽などの福祉用具を購入します |
以上となります。
要支援2の区分支給限度額
これだけのサービスが使えるのがわかったんだけど、要支援2だとどれぐらい使えるの？
ご本人に介護が必要と言えど、介護保険の給付には要介護度別で上限が決められています。
それを「区分支給限度額」と言いますが、その範囲だと自己負担は利用したサービス費の1〜3割負担になります。
そして、要支援2の区分支給限度額は、
105,310円（1単位10円の場合）
となります。
そのうち自己負担額は、
1割:10,531円
2割:21,062円
3割:31,593円
となります。
利用したサービス費が区分支給限度額を超えた場合は、超えたところから全額自己負担になるのでご注意ください。
介護サービスを利用する市区町村によって、1単位あたりの金額が変わります。
詳しくは地域包括支援センターかケアマネジャーに聞いてみてくださいね
1割〜3割の分け方
自己負担が1割から3割って結構幅広いと思うんだけど、これってどういう基準で分けられるの？
というように自己負担が1割から3割と結構幅広くありますが、こちらは「負担割合」と言います。
負担割合はご本人の所得によって分けられます。
※厚生労働省ホームページから引用
要はご本人の所得が多いと2割や3割負担になることだけ覚えておいてください。
こちらは要介護認定の通知とともに負担割合が記載された「負担割合証」も送られてきますので、一緒に確認してくださいね
要支援2で利用できる介護予防サービスの費用
要支援2が訪問介護やデイサービスを利用する場合、どれぐらいの頻度で利用できていくらぐらいになるの？
では、実際要支援2の方が介護予防サービスを利用する場合、どのような頻度でいくらぐらい費用がかかるのでしょうか。
おおよその金額になりますがご覧ください
【要支援2の介護予防サービス費用一覧表】
| 介護予防サービス | 自己負担（1割） |
| 訪問介護（ホームヘルパー） | 週1回:1,176円/月 週2回:2,349円/月 |
| 訪問看護 | ※30分以上1時間未満の場合 訪問看護ステーションから:792円/回 病院または診療所から:552円/回 |
| 訪問リハビリ | 307円/回 |
| 居宅療養管理指導 | 医師:514円/回 歯科医師:516円/回 薬剤師（病院などの薬剤師）:565円/回 管理栄養士:544円/回 歯科衛生士:361円/回 |
| 通所介護（デイサービス） | 週1回:3,428円/月 ※食費は含まれていません |
| 通所リハビリ | 週1回:3,999円/月 ※食費は含まれていません |
| 小規模多機能型居宅介護 | 6,948円/月 |
| 短期入所生活介護（ショートステイ） | 555円/日 ※食費は含まれていません |
| 短期入所療養介護 | 721〜768円/日 ※食費は含まれていません |
| 特定施設入居者生活介護 | 311円/日 ※食費、家賃は含まれていません |
| グループホーム | 共同生活居住が1つの場合：760円/日 共同生活居住が2つ以上の場合：748円/日 ※食費、家賃は含まれていません |
となります。ちなみに要支援だと訪問介護は多くて週に2回しか利用できないのでご注意ください。
ひとり暮らしは可能なのか
要支援2ってひとり暮らしできるの？
要支援2はひとり暮らしは可能だと思います。
実際私が今まで関わったご利用者でも要支援2でひとり暮らしの方はいらっしゃいましたよ
身体機能の低下が見られますが、認知症の症状はそこまで進行していないため、安否確認は必要ですが難しくはないと思います。
ただ今後身体機能が低下したり、認知症の症状が出ることが考えられます。
過剰な介護予防サービスはおすすめしませんが、適度に痒いところに手が届くような介護予防サービスを、ケアマネジャーと相談して決めていくと良いと思います。
施設入居は可能なのか
家がうちから遠いから心配なんだよね…
近くの老人ホームとかに入居できないの？
限られてしまいますが、施設入居も可能ですよ
このようにご本人がご家族の遠くに住んでいたりして、在宅を中心としたサービスだけでは不安な方は入れる施設が限られてしまいますが、サービス付き高齢者住宅や有料老人ホーム、グループホームに入居することも可能です。
どうしてもお困りの方は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してくださいね！
また、介護保険の申請から老人ホーム入居まで負担をかけたくない方はコチラもご覧ください。
まとめ
ココがポイント
- 「要支援2」とは、要介護認定の要支援1の次に軽度な状態
- 要支援2の支援は、食事やトイレの介助は不要であり、家事や身支度などのお手伝い・見守りが多い
- 要支援2は、要支援1より身体機能の低下が見られる
- 要支援2でひとり暮らしは安否確認は必要だが難しくはない
- 要支援2でも、限られるが施設入居は可能
となります。
また、ご家族の介護は大変です。
認知症や身体機能の低下によって、精神的にも肉体的にも疲弊します。
介護をする上でご本人のストレスや負担を最小限にすることも大事ですが、私は介護をするご家族のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。
なので介護で疲れた方はあまりためこまず、ご家族や地域包括支援センター、ケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね。
親の介護疲れた！
もう限界！
どこかに良い老人ホームないの？！
とお困りの方は、老人ホームの資料請求から見学、入居までのステップを無料で一緒に考えてくれるサービスがあります！
その中でも安心できるおすすめサイトをまとめましたので、お一人で悩む前にまずはチェックしてご相談を検討してみてください。
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