【認知症の対応】置き場所を忘れた時

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

母さんがまた財布なくしちゃったよ…

なんでいつもなくすんだろう?

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

認知症の概要はコチラ
認知症についてわかりやすく解説します

この記事で解決できるお悩み 認知症とは何か 認知症による具体的な障害 認知症は治るのか 認知症はどんな種類があるか 認知症になった方への接し方 ご家族を介護する時、忘れないで欲しいこと   ...

続きを見る

 

事例「物忘れ③ 置き場所を忘れた時」

 

  • 「財布がない」
  • 「家の鍵がない」
  • 「通帳がない」

 

加齢に伴いどこに置いたか忘れてしまうことがありますが認知症が発症し進行すると、置いた記憶がなくなってしまいます。

 

そのため、

「どこに置いたかなぁ」

から、

「なくなってしまった」

に変化してしまいます。

 

そのため「もの盗られ妄想」という、

「なくなってしまった」

から、

「きっと○○が盗ってしまった」

に意識が切り替わることがあります。

 

ターゲットになりやすい方

 

ちなみにこの○○のターゲットは私が今まで経験したなかでは、

 

 

  • 実の息子または娘
  • 義理の息子または娘
  • ホームヘルパー

 

 

が多いです。

 

置き場所を忘れてしまう原因

 

こちらの症状は以前解説した「アルツハイマー型認知症」の方に多く見られます。

 

この病気は脳にアミロイドβやタウタンパクというタンパク質が蓄積して神経細胞が死んでしまい、脳が海馬から全体にかけて少しずつ萎縮していく症状があるとお話ししました。

 

その影響によって置き場所を忘れてしまう原因になります。

 

アルツハイマー型認知症についてはコチラ
アルツハイマー型認知症とは

この記事で解決できるお悩み アルツハイマー型認知症とは何か アルツハイマー型認知症と疑うべき10の症状 アルツハイマー型認知症の期間ごとの症状 アルツハイマー型認知症の治療方法 ご家族を介護する時、忘 ...

続きを見る

 

NGな対応

 

では実際、

認知症になったご家族から急に、

「通帳がなくなった」

や、

「あなた通帳盗ったでしょう?!」

と疑われたりした場合のやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「またなくしたの?」
  • 「どうせどこかにしまい込んだんじゃないの?」

 

 

というように物をなくした方に対して否定的な対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

認知症は脳が萎縮し、片付けたことを忘れてしまう症状があります。

 

良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症になると脳が海馬から少しずつ全体にかけて萎縮してしまうため、覚えたことや覚えていたことを忘れてしまいます。

 

そこで否定的な対応を取ると相手に過度なストレスを与えてしまい、認知症が進行してしまう可能性があるからです。

 

相手を忘れた時の対応についてはコチラ
【認知症の対応】相手を忘れた時

この記事で解決できるお悩み 認知症によって相手を忘れてしまう原因 相手を忘れた時にやってはいけない対応 相手を忘れた時にやってみて欲しい対応 ご家族を介護する時、忘れないで欲しいこと   ご ...

続きを見る

 

ご家族

普通に言っちゃいそうだから気をつけないといけないね…

でも、だったらなんて言えばいいの?

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります!

私が働いている介護施設でも、同じ対応をしていますよ

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • 「一緒に探しましょうね」と協力的な対応をして、味方だと思ってもらう
  • よく片付ける場所を覚えておく
  • 不要な家具を整理し、隠せる場所を限定する

 

 

が挙げられます。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

原因でも述べましたが、認知症の症状が進行すると記憶障害によって片づけた場所を忘れてしまい、何度も無くしてしまいます。

 

そこで否定的な対応をすると相手も傷ついてしまうので、一緒に探すよ。という協力的で味方だと思ってもらえるアクションを取ることが大事だからです。

 

場所を覚える理由

 

また、以前なくした物を見つけたことがあればその場所を覚えておくのも良いでしょう。

 

なぜならそこがその方にとって「置くのに安全な場所」と認識するからです。そのため毎回同じ場所に置く傾向があります。

 

他にできること

 

あとは新居や老人ホームなど、引っ越す際は不要な家具を処分すると隠す場所が限定されるので効果的です。

 

ですがその時は処分しすぎに注意してください。

 

その方の大事なタンスやテーブルがなくなって、逆に混乱してしまう可能性があるので慎重に行ってくださいね。

 

ご家族

じゃあとりあえずやってみよっかなぁ。

けど、その度に探すのかぁ…

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

例えここで通帳を見つけたとしても認知症の方はそれでもなくしてしまうのでこちらにとっては毎回同じ対応をすることになります。

 

毎回同じ説明や同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのは相手にストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

また、犯人扱いされてご気分を害すると思いますが、悪いのは病気なので、「認知症だからしょうがないか」と割り切るのも大切です。(それでもストレスがたまりますが)

 

まとめ

 

 

  • 認知症を発症すると物を片付けたことを忘れて「なくした」と思うことがある
  • 物をなくしてしまっても、「またなくしたの?」など否定的な対応は控える
  • 「一緒に探しましょう」と、協力的な対応を心がける
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

-認知症の対応

©︎ 2022 介護コンパス All Rights Reserved.