【認知症の対応】歯を磨かなくなる時

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

 

ご家族

母さん最近口が臭うね〜

ちゃんと歯磨きしてる?

 

フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は認知症になった方の症状の事例と、

その対応方法をまとめてましたのでご覧ください。

実際行った私の経験談もあります

 

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事例「意欲⑤ 歯を磨かない時」

 

認知症の症状が進行すると、歯を磨かない時があります。

 

歯を磨かない原因

 

では、歯を磨かない原因ですが、

 

 

  • 歯磨きの習慣を忘れた
  • 口の中に食べ物以外を入れたくない

 

 

などが挙げられます。

 

歯磨きの習慣を忘れる

 

まずは以前、やり方を忘れた時でお話ししたように認知症の症状の進行によって記憶障害が起こり、今までやってて当たり前だった習慣を忘れてしまうことがあります。

 

フクシ

  • 歯磨きの仕方を忘れる
  • 服の着替え方を忘れる
  • トイレの場所を忘れる
  • 買い物の仕方を忘れる
  • お風呂で身体の洗い方を忘れる

など、私たちだと普段は無意識でもやれることが認知症の症状が進行することによって忘れてできなくなっていきます

 

なぜやり方を忘れるのか詳細についてはコチラ
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口の中に食べ物以外を入れたくない

 

元々口の中というのは私たちにとってもデリケートな部分になります。

 

そこで歯磨きの習慣を忘れることによって、ご本人にとっては食べ物や飲み物以外は極力何も入れたくない。と感じてしまいます。

 

実際経験した話し

 

ちなみに私が働いている施設でも歯磨きの習慣を忘れてしまい、歯磨きを全くされない方がいらっしゃいます。

 

その度に後述するOKな対応をしています。

 

NGな対応

 

では実際、認知症になったご家族が歯を磨かない時にやってはいけないNGな対応ですが、

 

 

  • 「臭うよ」、「汚いよ」と否定的な対応をする
  • 無理矢理歯を磨こうとする
  • 放っておく

 

 

というような対応をすることです。

 

なぜこの対応がいけないのか

 

原因でも挙げたようにさまざまな理由で歯を磨かなくなりますが、良くないのは相手を忘れた時の対応と同じように、否定的な対応をしてしまうことです。

 

認知症は脳が萎縮し、症状が進行しても自尊心や感情は残っています。

 

そこで否定的な対応をすると相手に過度なストレスを与えてしまって、認知症が進行してしまう可能性があります。

 

相手を忘れた時の対応についてはコチラ
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無理矢理はNG

 

また、「虫歯になるから」、「キレイにして欲しいから」という理由でこちらから無理矢理磨かせる行為もNGです。

 

ご本人のお口に無理矢理歯ブラシを入れても、

「いきなり口になにか入れてきた」

「なにか嫌なことをされた」

という感情しか残らず、嫌な目にあったというストレスから認知症の症状が進行する可能性があるからです。

 

歯磨きをしないと認知症の症状が進行しやすい?!

 

ご家族

まぁ習慣を忘れたらしたくないよねぇ…

じゃあ、本人が歯磨き嫌がってるなら、

もう無理してさせなくても良いんじゃないの?

 

と思う方もいらっしゃると思いますが、放っておいてこのまま歯磨きをしないで歯が抜けてしまいますと、認知症の症状が進行しやすくなると言われています。

 

2003年から4年かけて行った調査の結果

 

少し古い話しになりますが愛知県が2003年から2007年まで4年かけて65歳以上の高齢者を対象に追跡調査を行いました。

 

その結果によると歯がなくて入れ歯も使用していない高齢者は、自分の歯が20本以上残っている方と比べると1.9倍も認知症になるリスクが高まることがわかりました。

 

なぜリスクが高まるか

 

ではなぜ歯がないと認知症が発症するリスクが高まるかと言いますと、人は食べ物を噛んだり飲み込んだりすると、脳に酸素を送られたり刺激を与えたりするのです。

 

それが脳の中枢神経を活性化させて、認知症予防につながるそうです。

 

フクシ

なのでなるべく歯磨きは続けて欲しいです

 

ご家族

でも歯磨きしてもらうの難しいよねぇ…

何か方法あるの?

 

OKな対応

 

フクシ

主な対応方法ですが次の通りになります。

なんとか虫歯なく過ごせるよう対応してみてくださいね

 

では逆にどのような対応をするとOKなのかと言いますと、

 

 

  • 一緒に歯を磨かく
  • 拒否がなければこちらで磨かせてもらう
  • うがいだけでもしてもらう
  • 緑茶や紅茶を飲んでもらう

 

 

となります。

 

なぜこの対応がふさわしいのか

 

まずは一緒に歯磨きをすると、ご家族が歯を磨いているところを見て歯磨きを思い出したり、

「自分も磨かなきゃ」

と思うことがあります。

 

ご本人ができるならご本人がするのがお互い1番負担が少ないです。

 

こちらで磨く

 

また、拒否がなければこちらで磨かせてもらいましょう。

 

その際は歯に対して歯ブラシを90度に立てて、力を入れずに磨いてあげてください。

 

寝たきりの場合

 

ご本人が寝たきりで歯磨きが難しい場合は、手にガーゼやウェットティッシュを巻いて磨くとキレイになりやすいです。

 

その際は指を奥に突っ込み過ぎないようにしてあげてください。

 

入れ歯の場合

 

部分入れ歯の場合は入れ歯を外してから磨いてあげることと、

 

総入れ歯の場合は口の中は歯ブラシのブラシ部分がスポンジになっているのもあるので、それで軽く磨いてあげると歯茎にダメージがなく磨けます。

 

うがいだけでもしてもらう

 

歯磨きがどうしても難しい場合は、せめてうがいだけでもしてもらいたいです。

(うがい薬も尚良いです)

 

うがいをすると洗浄効果もありますし、うがい薬ではあれば殺菌効果も望めます。

 

飲み物を工夫する

 

またうがいも難しかったりすると歯磨きよりかは効果は薄いですが、緑茶や紅茶など飲み物でカバーすることもできます。

 

例えば緑茶には、カテキンが含まれており、細菌やウイルスを抑制する作用がありますし、虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑えてくれるんです。

 

他には紅茶にも、抗菌作用があります。

(ただし砂糖はない方が良いです)

 

認知症の対応も大事ですが

 

認知症は病気のひとつです。

 

毎回同じ対応をするのは正直ストレスがたまるかもしれませんが、認知症になったご本人も混乱しています。

 

大事なのはご本人のストレスや負担を最小限にすることです。

 

ですが、やはり私は介護をする方のストレスや負担も最小限にして欲しいと思います。

 

フクシ

認知症の方の対応で疲れた方はあまりためこまず、

ご家族や地域包括支援センターやケアマネジャーなどに相談してひとりで抱え込まないでくださいね

 

まとめ

 

 

  • 認知症の症状の進行にともない歯を磨かなくなることがある
  • 否定的な対応や無理矢理歯を磨くことは控える
  • 放っておくと認知症の発症リスクが高まり、症状が進行しやすくなる
  • 一緒に歯磨きをして促す
  • 拒否がなければ、こちらから磨かせてもらう
  • うがいだけでもしてもらう
  • 緑茶や紅茶を飲んでもらい、菌の繁殖を防ぐ
  • 介護をするご家族は認知症の方の対応でストレスがたまりやすいので他のご家族や機関に相談してひとりで抱え込まないでください

 

 

となります。

 

介護はやはりストレスがたまりますよね。

 

私は介護の仕事を10数年していますが今でも精神的に疲れる時がたくさんあります。

 

なので自分を犠牲にしないで無理せず対応してくださいね。

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