認知症になった家族の介護⑥「平行線と折衷案。からの老人ホーム探し」

フクシ

✅介護歴15年以上の現役生活相談員
✅資格はケアマネジャーと介護福祉士を所持
✅累計1,000組以上の介護でお困りのご家族からのご相談を受けています
✅地域の方に向けた介護についての講演会をした経験があります

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フクシ

こんにちは。

フクシ(@ryusukefukushi)です。

今回は妻の祖母(現在も生きています)になりますが、私が経験した家族の介護の実体験談をお話しさせていただければと思います

 

私は介護業界で働くことになって15年以上経ちます。

 

その間に介護福祉士やケアマネジャーの資格を取るなど知識を学んだり、

 

認知症の方のおむつ交換やお着替えのお手伝いなどの技術を学んだりし、

 

今後どこへ行っても介護で困るのことはないと自負していたのですが、

 

身内の介護はとてもとても難しいと実感しました。

 

仕事とプライベートの介護は全く違うと痛感しましたね。

 

今回はプライベートでの介護体験をお話しします。

 

家族の介護で悩まれている方は参考にしてくださいね。

 

前回はコチラ
認知症になった家族の介護⑤「急な環境の変化によって認知症の症状が進行」

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おばあちゃんと義母とおじさんたちの間

 

おばあちゃんの今後の介護について、

 

 

義母:デイサービス中心。ショートステイは利用しない。

 

おじさん2人:ショートステイ中心。他はデイサービスで。

 

 

というふうに意見が分かれてしまったのですが、そこからは少し荒れた展開に。

 

話しは平行線に

 

義母「ショートステイばかりだと、おばあちゃんの介護を放棄してないか?みんなでがんばろうよ」

 

おじさん2人「お姉さんはそうは言うけど、実際介護をしているのはおれたち2人。こっちの身にもなって欲しい」

 

義母「でもおばあちゃんだって本当は家にいたいんでしょう?今のままだとかわいそうよ」

 

おじさん2人「そうかもしれないけど、じゃあこれからもいつこっちがまた身体壊すかわからない生活を続けないといけないの?身が持たないよ」

 

と言った具合にお互いの主張から進まず平行線に。

 

肝心なおばあちゃんは

 

肝心なおばあちゃんはというと、私たちの会話の内容は理解できず独り言を言いながら時折、

「うるさい!」

と大声を出していました。

 

うーん。どうしよう…。

 

全然意見がまとまらない…。

 

双方の意見を全て取り入れるのは不可能

 

たしかにどちらも言いたいことはわかりますが、両方の意見は取り入れられません。

 

この状態からおばあちゃんにとっても義母にとってもおじさん2人にとっても納得のいく介護の方向性を考えないといけない。

 

なんとか義母、おじさん2人の間をとったような介護はないものかと考えてみました。

 

介護サービス決まる

 

田原(仮名)さんがここで、

 

「皆さまのご意見はわかりました。どちらのご意見ももっともですが、どちら片方だけの意見を聞くのも不公平なので、皆さまのご意見の間を考えてみましょうか」

 

と折衷案を出された。

 

出された折衷案

 

…お互いここで引きたく気持ちもあるだろうが、ここからまたお互い言い合ってもキリなないので、やはりここはそうするしかない。

 

しぶしぶ義母もおじさん2人もそれに賛同してくれました。

 

というわけで、ここから田原(仮名)さんを中心にまた話し合って決まった介護サービスが、

 

 

月〜木曜日:デイサービス

金〜日曜日:ショートステイ

※特養、有料老人ホームなど施設サービスも探し始める

 

 

になりました。

 

同時に施設サービスも探す

 

1週間のうち4日間はデイサービスなので、デイサービス中止(義母希望)。

 

3日間はショートステイで前回より1泊増える(おじさん2人希望)。

 

そして、家での介護が厳しくなってきたため、近い将来に備えて施設サービスの選択と申し込みも同時にすすめることになりました。

 

金額は6倍に

 

利用料金はデイサービスが月に約6万5千円。ショートステイが約6万円と合わせて約12万5千円に。

 

訪問介護ばかりの時は約2万円だったので、たった数ヶ月で6倍以上になりました。

 

「た、た、高い…」

 

正直かなり大きい出費ですが、おじさん2人が独身で2人とも多少なりとも貯金をしていたようなので、大丈夫そうでした。

 

いやぁ、貯金できる人スゴイなぁ…💧

 

施設探し

 

2019年9月27日の金曜日。

 

要介護度の「区分変更申請」によって「要介護1」から、「要介護3」に上がったおばあちゃんはこの日もショートステイに行きました。

 

この頃はもう認知症がかなり進行し、自分が今どうなっているのかわからない状態になっていたため、介護サービスを利用する際の拒否もなくなっていました。(以前はけっこうありました。「私を姥捨山に捨てる気か」、「この親不孝者どもが」など言われました)

 

おばあちゃんごめんなさい

 

でも、ごめんねおばあちゃん。

 

今の介護サービスはきっとおばあちゃんが望んだ形じゃないよね。

 

今年の2月にアルツハイマー型認知症が発覚してから半年ほどで無気力になるぐらい認知症が進行してしまったね。

 

それなのに自分が望む生活や介護サービスも使えず、逆にデイサービスやショートステイを増やしたりと、こちらの都合ばかり押し付けてるよね。

 

本当に申し訳ない。

 

悔しい思い

 

介護の仕事を10数年やっといて、義理とは言え自分のおばあちゃんをおばあちゃんが望む生活にできないことが本当に悔しいよ。

 

でも、これからも訪問介護しか介護サービスを利用しなかったら、今度はきっと家族が倒れてしまう。

 

家族が倒れたらそれこそおばあちゃんだけでは生活できないから、家族の生活も守らないといけない。

 

おばあちゃんと家族の幸せ

 

この頃はおばあちゃんと家族のどちらを考えて介護サービスに落とし込むか、どうしたらおばあちゃんも家族もこれからも幸せに生活できるのか。

 

そのジレンマに襲われていました。

 

介護の管理者や生活相談員をやっていた時は、ご家族には、

「自分を責めないでください」

なんて偉そうに言っていましたが、いざ自分が介護をするとなると、おばあちゃんの今までの優しい笑顔と今の無気力な表情のギャップが頭から離れず、自分を責めずにはいられませんでした。

 

おばあちゃんの希望に沿ったもの

 

そんな中、今度はおばあちゃんの施設探し。

 

おばあちゃんや家族の状況を見て、必要なら施設入所を考えなければいけません。

 

「これは失敗できない。そのためにおばあちゃんやみんなの希望に沿った施設を探そう」

 

と心に決めました。

 

というわけで10施設ほど資料請求し、そのうち距離や金銭面で合いそうな5施設(特養3施設、有料老人ホーム2施設)を見学。

 

特養を申し込む

 

そのうち特養を3施設申し込みをしました。

 

有料老人ホームは2施設とも空き部屋があるが、まだすぐに入所というほどではないため、一旦キープすることになりました。

 

次回に続く。

 

次回はコチラ
認知症になった家族の介護⑦「新型コロナウイルス流行によるケアプラン変更」

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まとめはコチラ
【まとめ】認知症になった家族の介護ー介護保険の申請から老人ホーム入所までー

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